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株価が変動する仕組みとは?

株価がどのように決まるのかをものすごく簡単にご説明すると、買いたい人が多いと株価が上がり売りたい人が多いと株価が下がります

株価を「価値」に置き換えるとより分かりやすいかもしれません。買い手が増えると価値が上がる、売り手が増えると価値が下がる、といった考え方です。より詳しく株価の決定・変動の理由を見てみましょう。

売買注文成立の3つの原則

たとえば、同じ銘柄に注文が多く集まったとすれば、証券会社はどのようなやり方で株価を決めているのでしょう。
これには売買注文が成立するための3つの原則があります。

成行注文優先の原則

売買注文の方法には、値段にこだわらない「成行注文」と自分で値段を指定する「指値注文」があります。取引を成立させる場合には、売買の値段の折り合いをつける必要のない成行注文が優先されるのです。

価格優先の原則

指値で買い注文を出した場合、証券会社は注文の価格以外で買うことはありませんが、注文の価格に合う売りがないといつまでも売買が成立しません。
一方、成行で買い注文を出した場合には、買える可能性は高くなりますが、高い値段の売り注文しかなかった場合、思わぬ高値で買ってしまう恐れもあります。

指値注文の中では、一番高く買いたいという注文と一番安く売りたいという注文から優先的に取引を成立させていきます。

売りたい人の売却希望価格と、買いたい人の購入希望価格が一致しなければ、売買はもちろん成立しません。売りの価格と買いの価格が合致しない場合、その銘柄の人気が高ければ、買いたい人は買う値段を上げることになり、逆にその銘柄の人気が低ければ、売りたい人は売る値段を下げることになります。

このようにして徐々に売りと買いの価格が折り合って売買が成立し、値段(株価)がつくことになるのです。

時間優先の原則

さらに、同じ値段で買いたい、または売りたいという人がたくさんいた場合、早く注文を出した人から優先して取引を成立させていきます。

また、午後、午前それぞれの取引開始時と終了時には、それまでに出された注文をすべて同一時間に出されたものとして、価格優先で売りと買いをすり合わせて取引を成立させていきます。 これを「板寄せ方式」と呼び、特定の銘柄に売買注文が殺到して、収集がつかなくなったときにも採用されることがあります。

板寄せに対して、通常の取引時間中の値段の決め方を「ザラバ方式」と呼びます。

売買注文成立の3つの原則まとめ

成行注文優先の原則
指値注文より、値段の折り合いをつけなくて良い成行注文を優先する
価格優先の原則
売り注文=値段の安い方を優先する
買い注文=値段の高い方を優先する
時間優先の原則
同じ値段の注文が出た場合、早く注文を出していた方を優先する

株の初心者の方はこの3つのルールを覚えておくと、指値で発注したのに成立しなかったなどの場合に値段を変えて発注するなど対策を立てられます。

株価の売買と変動

株価は売りと買いの両方があって初めて値段が決まります。例えば、八百屋さんを例にして説明します。

多くの野菜を仕入れ、店頭に並べることができたならその価格は安くなり、逆に不作で多く仕入れられなければ、価格は高くなります。
その日、トマトが200円で並んでいたとして、お客さんがそのトマトを200円で購入してくれれば、売買が成立です。しかし、200円で売れなければ、当然、トマトの値段を下げて買ってもらえるようにします。

株価の変動は、こういった売りと買いの需要と供給によって値段が決まるのです。もちろん毎日株価は変わっていきます。

さらに、夏になると店頭に並ぶ代表的なものがスイカです。
スイカの値段は、夏になれば自然と上がっていきます。これは、何もしなくても売れるため高くなるのです。

買いたい人の方が多い場合、「買い気配」と言い、株でいえば、好業績や、良い商品が開発されたなどの発表があった時、このような買い気配状態となります。

逆に、仕入れたスイカに使ってはいけない農薬が入っていたという情報が流れた場合、買う人はほとんどいないでしょう。そうなるとスイカの値段はどんどん下がっていきます。

これを株では「売り気配」と言います。

会社が何かしらの不正をしていたという情報が流れれば、その会社の株価はどんどん下がることになります。これ以上、株価が下がらないなというところで、今度は買いが多く入るようになるのです。

買いたい人が多ければ、株価は上昇し、売りたい人が多ければ下がります。
買った全員が「もうこれ以上は上がらない。下がる前に買った株を売り抜けて、利益確定しよう」という行動に出れば、「全員が売り手」になってしまい、急反落してガクッと下がることもあります。

逆に、企業に不安材料が増えれば、買い手も売り手も逆の行動をするので、株価は下がっていきます。下がりきると今度は、「もう底値だ。あとは上がるだろうから、一番安いときに買っておこう!」という人が出始め、上がることがあります。

このような、投資家の思惑が入り乱れた結果、株価が変動するのです。

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